関係代名詞と関係副詞の決定的な違い|後ろが完全なら副詞の最強判別法
英文法の学習で、多くの高校生や学び直しの社会人がつまずく単元が「関係詞」です。中でも関係代名詞と関係副詞の違いは、見た目が似ていることもあり、問題演習のたびに迷ってしまう人が後を絶ちません。英語学習ボックスやネイティブキャンプなどの文法解説サイトでも、この単元は常に人気記事の上位に入っており、検索需要が年間を通じて高いテーマです。
結論から言えば、両者の見分け方には決定的なルールが存在します。それは「後ろが不完全な文なら関係代名詞、完全な文なら関係副詞」というシンプルな原則です。この判別法を軸に据えるだけで、問題の正答率は劇的に変わります。本記事では、このルールの背景にある文法的根拠から、実際の例文、練習問題、よくある誤解までを徹底的に掘り下げます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:関係代名詞は後ろが「不完全な文」、関係副詞は後ろが「完全な文」になるという決定的な違いがある。
- 要点2:関係副詞は「前置詞+関係代名詞」に言い換え可能で、when/where/why/howの4つが基本。
- 要点3:thatは関係副詞としても使える例外パターンがあり、識別には文構造の確認が不可欠。
【図解】関係代名詞と関係副詞の決定的な違いを3ステップで判別
関係代名詞と関係副詞は、どちらも先行詞を修飾する形容詞節を作る点で共通しています。しかし、関係詞節の中で果たす役割が根本的に異なります。関係代名詞は節の中で名詞の代わりとして主語・目的語・補語になり、関係副詞は節の中で副詞の代わりとして時・場所・理由・方法を表します。
英語学習ボックスの解説によれば、関係副詞は「関係詞節の中で副詞として働く言葉」であり、基本的なものにwhen, where, why, howの4つがあるとされています。この定義を理解すると、なぜ後ろの文が完全になるのかが腑に落ちます。副詞は文の主要素(SVOC)ではないため、副詞を外しても文法的には成立するからです。
判別の手順は次の3ステップで整理できます。
ステップ1:関係詞の後ろの文が、文法的に完全かどうかを確認する。
ステップ2:不完全なら関係代名詞(主格・目的格など)を、完全なら関係副詞を選ぶ。
ステップ3:完全な文の場合、先行詞が時を表すならwhen、場所ならwhere、理由ならwhy、方法ならhowを選ぶ。
この判別法は、native-realの記事でも「which/where/when/whyを完全に使い分ける手順」として紹介されており、TOEICや英会話の現場でも有効性が確認されています。

後ろが不完全なら関係代名詞|主格・目的格の見極め方と例文
関係代名詞の後ろが「不完全な文」になる理由は、関係代名詞自体が節内で主語や目的語という必要な要素を担っているからです。以下の例文で確認しましょう。
例文1:I have a friend who lives in Kyoto.(私には京都に住んでいる友人がいます)
この文では、関係詞節「who lives in Kyoto」の中で、livesの主語がありません。つまり、whoが主語の役割を果たしているため、後ろは「lives in Kyoto」と主語欠落の不完全な形になります。
例文2:This is the book which I bought yesterday.(これは私が昨日買った本です)
こちらは、関係詞節「which I bought yesterday」の中で、boughtの目的語がありません。whichが目的語の役割を担う関係代名詞の目的格です。後ろは「I bought yesterday」となり、動詞の目的語が欠けた不完全な文です。
重要なのは、不完全か完全かは日本語訳ではなく、あくまで英語の文構造で判断することです。日本語にすると自然に聞こえても、英語として必要な要素が欠けていれば不完全な文とみなします。
後ろが完全なら関係副詞|where/when/why/howの使い分けと完全文の正体
一方、関係副詞の後ろは必ず完全な文になります。なぜなら、関係副詞自体は節の中で「副詞」という修飾語にすぎず、主語や目的語などの必須要素にはならないからです。
例文3:This is the house where I was born.(これは私が生まれた家です)
関係詞節「where I was born」を見ると、主語はI、動詞はwas bornで、文として完全に成立しています。whereは「in the house」という場所を表す副詞句の代わりをしています。実際、「where = in which」と言い換え可能です。つまり、前置詞+関係代名詞=関係副詞という等式が成り立ちます。
例文4:I remember the day when we first met.(私は初めて会った日を覚えています)
「when we first met」の節内は、主語we、動詞metで完全です。whenは「on the day」という時を表す副詞句の代わりで、「when = on which」と置き換えられます。
例文5:Tell me the reason why you were late.(遅刻した理由を教えてください)
「why you were late」は、主語you、動詞were、補語lateで完全な文です。whyは「for the reason」という理由を表す副詞句の代わりです。
ここで押さえておきたいのが、howの特殊性です。howは先行詞を取らないか、取っても「the way」のみと相性が良く、他の関係副詞と比べて使用頻度が限られます。例えば「This is how I solved the problem.(これが私がその問題を解いた方法です)」のように、先行詞なしで使われるのが一般的です。

【比較表】関係代名詞と関係副詞の識別ポイント一覧
| 比較項目 | 関係代名詞(who/which/that) | 関係副詞(where/when/why/how) | 編集部の見解・補足 |
|---|---|---|---|
| 後ろの文の形 | 不完全(主語・目的語が欠ける) | 完全(SVがすべて揃う) | 判別の最重要ポイント。迷ったら文構造を確認。 |
| 節内での役割 | 名詞(主語・目的語・補語) | 副詞(時・場所・理由・方法) | 関係代名詞は「代名詞」、関係副詞は「副詞」の一種。 |
| 前置詞との関係 | 前置詞+which/whomの形を取る | 前置詞+関係代名詞の置き換えで生まれる | where=in which、when=on whichが典型。 |
| 省略の可否 | 目的格は省略可能(主格は不可) | 基本的に省略不可(whyは例外的に可) | 省略問題は目的格の判別にも関係する。 |
| thatの使用可否 | 基本的に可(非制限用法は不可) | where/when/whyの代用として可(howは不可) | that関係副詞は後ろが完全な文になる点に注意。 |
【実態検証】学習者の誤答パターンから見えた本当のつまずきポイント
関係詞の識別で学習者が陥りやすい誤りには、明確なパターンがあります。英語学習ボックスやEnglish Timesなどの文法サイトに寄せられる質問や、実際の授業現場で観察される傾向をまとめると、以下の3つの誤答パターンが浮かび上がります。
誤答パターン1:日本語訳で判断しようとする
最も多いのが「日本語に訳して自然かどうか」で選んでしまうケースです。「これは私が生まれた家です」という文で、「私が生まれた」と訳せば主語が欠けているように感じるため、関係代名詞を選んでしまう学習者が少なくありません。しかし英語の構造では「I was born」で完全な文です。日本語の感覚ではなく、英語の文構造を優先する姿勢が欠かせません。
誤答パターン2:先行詞の種類だけで判断しようとする
「場所を表す先行詞ならwhere」「時ならwhen」と機械的に覚えているケースです。しかし先行詞が場所や時を表していても、後ろが不完全なら関係代名詞を使います。例えば「This is the house which he built.(これは彼が建てた家です)」では、先行詞houseは場所を表しますが、後ろの「he built」は目的語が欠けた不完全な文なので、関係副詞のwhereではなく関係代名詞のwhichが正解です。
誤答パターン3:thatを見ると反射的に関係代名詞だと思い込む
thatは関係代名詞として使われる頻度が高いため、thatが出てくると無条件に後ろを不完全だと判断してしまうケースです。しかしthat関係副詞という用法が存在します。「This is the year that the war ended.(これは戦争が終わった年です)」では、後ろの「the war ended」は完全な文であり、thatは関係副詞のwhenの代用として機能しています。

一般に知られていない盲点|関係副詞whereの意外な先行詞とhowの制約
関係詞の識別には、教科書的な説明だけでは対応しきれない盲点が存在します。ここでは、問題演習で差がつく重要な例外パターンを紹介します。
盲点1:whereの先行詞は場所だけではない
関係副詞whereは、物理的な場所だけでなく、状況・場面・分野・ケースなどの抽象的な先行詞も取ります。「There are cases where this rule doesn't apply.(この規則が適用されないケースがある)」のような例です。先行詞がcase, situation, point, stage, fieldなどの場合、後ろが完全ならwhereを選ぶのが適切です。これは高校英語の関係詞問題でも頻出のパターンです。
盲点2:whyの先行詞はreason以外に実質限定される
関係副詞whyは、先行詞がthe reasonの場合にのみ自然に使えます。先行詞がreasonでも、後ろが完全ならwhy、不完全ならwhich/that(目的格)という使い分けが必要です。「That's the reason why I quit.(それが私が辞めた理由です)」では後ろが完全なのでwhyが正解ですが、「That's the reason which he explained.(それが彼が説明した理由です)」ではexplainedの目的語が欠けているためwhichが正解です。
盲点3:howは先行詞the wayと共存できない
howは先行詞the wayと同時に使えないという制約があります。「This is the way how I did it.」は不自然で、「This is how I did it.」または「This is the way I did it.」が正しい形です。the wayを先行詞に取る場合、関係副詞は省略されるのが一般的です。この点は英文法の問題集でも注意喚起されています。
【プロの結論】関係詞識別で確実に得点するための判断基準と練習法
関係代名詞と関係副詞の違いを確実に見分けるためには、以下の判断基準を習慣化することが有効です。現場の英語教育者や学習コーチの指導法を総合すると、「後ろの文の完全性チェック」を毎回行うことが最強の得点戦略であるとの結論に達します。
具体的には、関係詞を見つけたら次の順で考えるようにします。①関係詞の後ろの文で、主語と動詞が揃っているかを確認する。②目的語が必要な動詞がある場合、その目的語が存在するかを見る。③完全なら関係副詞、不完全なら関係代名詞と判断する。④完全な場合、先行詞の意味からwhen/where/why/howを選ぶ。この一連の流れを体に染み込ませるには、短文での反復練習が最も効果的です。
おすすめの練習方法は、関係詞を含む英文を5〜10個用意し、それぞれの後ろの文が完全か不完全かをマークしていくという方法です。これを毎日10分続けるだけで、関係詞の識別速度は大幅に向上します。実際の教育現場では、このような文構造分析を中心に据えた指導で、関係詞の正答率が約70%から90%以上に改善したという報告もあります。
【関係 代名詞 関係 副詞 違い】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:関係代名詞と関係副詞の見分け方で一番簡単な方法は?
A1:関係詞の後ろの文が「完全な文」か「不完全な文」かを確認することです。後ろに主語と動詞が揃っていて、目的語も欠けていなければ関係副詞、何かが欠けていれば関係代名詞と判断します。例えば「This is the place where he lives.」は後ろが「he lives」で完全なのでwhere、「This is the place which he visited.」は後ろが「he visited」でvisitedの目的語が欠けているのでwhichです。
Q2:thatが関係副詞になる場合の見分け方は?
A2:thatの後ろの文が完全な文になっているかを確認します。完全ならthatは関係副詞として機能しています。例:「I remember the day that we met.」は「we met」が完全なので、thatはwhenの代用の関係副詞です。先行詞がtime, day, year, place, reasonなどの場合に、thatが関係副詞の代用として使われることがあります。
Q3:前置詞+関係代名詞と関係副詞はどう使い分ければいい?
A3:両者は意味的にほぼ等価で、書き言葉では前置詞+関係代名詞(in which, on whichなど)が好まれ、話し言葉やカジュアルな文脈では関係副詞(where, whenなど)が使われる傾向があります。試験対策では、前置詞+whichの形が出てきたら関係副詞に言い換えられるかを考えると理解が深まります。
Q4:関係副詞は省略できますか?
A4:基本的に関係副詞は省略できませんが、例外としてwhyは省略可能です。「That's the reason I quit.」のようにwhyを省略しても文意は通じます。また、the wayを先行詞に取る場合は、関係副詞のhowを使わず、the wayのみで表現するのが自然です。
まとめ:関係詞の識別は「完全文チェック」で迷わない
関係代名詞と関係副詞の違いは、一見複雑に見えて、実は「後ろの文が完全か不完全か」という一点に集約されます。この判別法を軸に据え、先行詞の意味や文脈を加味してwhen/where/why/howを選んでいけば、問題演習での迷いはほぼ解消されるはずです。
特に注意すべきは、日本語訳の自然さに引きずられないこと、先行詞の意味だけで機械的に判断しないこと、thatの関係副詞用法を見逃さないこと、の3点です。これらを意識しながら、短文での反復練習を積み重ねることで、関係詞の識別は確実に得点源へと変わります。高校英語のテスト対策、大学受験、TOEICのリーディング対策、そして実践的な英会話での正確な表現力向上に、本記事の判別法を役立ててください。 (出典: 関係 代名詞 関係 副詞 違い(Yahoo!ニュース))